人生のキャリアを真剣に考えるようになった
10年間、完全に1人で出来る仕事をしていた。
会社勤めというものを始めてからは、もう2年半経つ。
石の上にも三年というが、そろそろ僕も、人生のキャリアというものを真剣に考え始めている。
これは自分の年齢を考えれば遅すぎるタイミングかもしれないけれど、
会社勤め2年半という軸で考えれば、悪くない時期なのではないかとも思う。
今までの人生では、キャリアというものへの関心が非常位薄かった。
キャリアに対して全くモチベーションを感じることが出来なかった。
「もしキャリアに情熱を感じられたら、さらに仕事に対して熱意を注げるはず」
そう思いながら、なかなかそんな気持ちはなれなかった。
どちらかと言えば「人間、いつ死ぬか分からない」という、厭世的な考え方をするタイプだった。
けれど最近では、キャリアに関する考えが、たびたび頭をもたげてくる。
この先の人生の進路を、考えざるを得ないと感じている。
人間の心というものは、問題意識を少しずつ熟成させる。
それがある程度の時期を経て、急に意識のバックグラウンドから、フォアグラウンドへと踊りだすタイミングがあるのだ。
「なぜ、今まで考えていなかったのだろう?」という考えが、ある時、急に心の上で、リアリティを持って回り出す時がある。
きっと、これは良い傾向だ。
自分の人生に対して、ポジティブになり始めている証拠だと思うからだ。
人生に希望があるからこそ、時には不満も起こるし、満足を追い求めようとする。
悩みは常に、薬だ。
小さなレベルではマイナスに働くが、より大きなレベルではプラスとして機能させることが出来る。
今後10年、20年、30年と、エンジニアとして働いて行ける、強力な基盤を作っておきたい。
人生に対して自暴自棄にもならず、希望も捨てずに、この「樹」を温かく見守りながら、育てていきたい。
たとえこれが、他の人と比べて遅い気付きだったとしても、常に「今始める」のが最良のタイミングのはずだ。