空気を読む仕事って何?
会社勤め3年目。
僕はルールを重んじるタイプだった。
ルールになっていれば守るし、そうでなければ守ったり、守らなかったりする。
これを当たり前のことだと理解していた。
言ってみれば、律儀だけれど融通が効かないタイプ。
だってルールでないのならば、何故必ず守る必要があるのだろう?
守るか守らないか、個人の裁量に任されているからこそ、「非ルール」なのではないか?
そう理解していた。
だけど会社で働いていると、
「ルール化されていない合意形成」というものが数多く存在することに気付いた。
むしろ暗黙の合意形成なしには、仕事は進められないかもしれない。
以前は腑に落ちなかったけれど、そのことを段々と理解し始めた。
(別の言い方をすると、良かれ悪かれ、暗黙知を織り込んだ働き方にだんだんと適応し始めた)
思うに、そもそも何かをルール化するということは、かなりコストが高い行為だ。
逆に暗黙的な合意は、コストが低く、なおかつ仕事を円滑に進めることが出来る。
言ってみれば「空気を読んで仕事をする」ということなのだが、これを言語化することはなかなか難しい。
僕たちは実は「複雑すぎて言語化が難しい価値体系」の中で働いているのだと思う。
人は本当に高度なコミュニケーション能力を使って、仕事をしていると思う。
働くってことは本当に面白くて、味わい深い。
自分自身の意識と、無意識と、他の人の意識と、無意識とが、相互に影響し合うもの。
少しずつそのドアを開けて、仕事というもののの醍醐味を味わい始めている気がする。