究極の「人生RPG化」本 | LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略
保険屋さんに勧められて、普段読まないジャンルの本を読んだ。
また新しい世界が開けそうな気がした。
そして、人生に希望を持たせてくれる強力な本だと思った。
人生に対する価値観が人生を決める
僕の個人的な話。
自分は昔から、ちょっと世の中を一歩引いて見ているというか、物事に対してあまり熱くならないタイプだった。
「洗脳に強いタイプ」とでも言おうか。
あまり世間には流されない性格だった。
「たとえばどんなに良い人生を送ったって、最後にはどうせ死んでしまうんだよな」という思考が数秒で浮かぶことが多かった。
悪いと言っているのではない。これはひとつのコインの表と裏。強みでもあり弱みでもあると思っている。
なので人生を良くしようとか、仕事でキャリアを作ろうとかいうことに、なかなかモチベーションを持てなかった。
だけどこの本を読んで「人生というゲームの楽しみ方はこうだ」と教えられている気がした。
1年前からの瞑想で心理状態が安定し、食事の改善で健康状態が安定し、運動もやり始めた。
個人的なエネルギー状態は向上しているのだけど、人間関係に大きな穴が空いていると気付き始めた頃だった
ちょうど読んだタイミングも良かったのだろう。
自分が描く地図に、大きな穴がある。
そいつを補完してくれそうな本だと思った。
(優れた本を読むたびに、自分に欠けていたものに気付かされる気がする)
人生は希望があるから面白い
このことは薄々気付いてはいた。
人生を楽しめるのは、きっと、人生に希望を持っている人だ。
人生に希望があるからこそ、仕事のキャリアも作るし、貯蓄もするし、健康面にも気をつけて、長生きを楽しもうと思う。
逆に人生に対して浮き草のようなイメージを描いていれば、
根本的には、僕は「人生」という概念自体が仮のものだと思っている。
だけど「人生(仮)」というゲームをより楽しめるのは、案外悪くないかもしれない。
人間関係は無形の資産だ
本に書かれていた中で、これが一番印象に残ったキーワードだ。
人間関係は資産の一種類。
だから、そこには「育てる」「投資」というロジックが働く。
こう言ってしまうとドライに聞こえるかもしれないが、人間関係が資産だと思った瞬間に、人間関係に対して希望が湧いてきたから不思議だ。
(僕の脳の中で、どんなプロセスが働いたのかは、まだ言葉にできない。「理解」という仕組みは本当に不思議だと思う)
そう考えると、僕は今まで人間関係という資産に、いかに無頓着で、投資をしてこなかったかということに気付かされる。
家族との関係、友人づくり。どれも熱心にはおこなわなってこなかった。
「ひとりでも生きていけるし、むしろ誰にも知られず、誰も悲しませずに死にたい」と思うぐらいだった。
だが人生において幸福度が高い人に共通するひとつの要素は、強力な人間関係を築き、強い社会的なつながりがあるようだ。
だからこれから「人はひとりでは生きられない」ということを、少しずつ学んでいくのも良いと思う。
人生に対する心的イメージ
ところでなぜ、キーワードひとつで、物事に対する理解が180度変わってしまうのだろう。
皮肉な見方をすれば「ただ言葉に踊らされている」のかもしれないが、逆に僕らは、普段から「無意識に信じている、古い言葉」に踊らされているのかもしれない。
古い心的イメージに引きずられて、真実(もしくは、真実により近い形)を正しく理解していないのかもしれない。
どちらにせよ世界をひとつの方法で理解するならば、より幸福度の高い理解をした方がはるかに良いはずだ。
人生には希望が持てないより、希望が持てた方がこのゲームは楽しくなる。