これが令和0年に名付けられた「スターバックス人間理論」である。
スターバックスで最近ついに店員さんが「いつものですね?」と言ってくれるようになった。
ショートサイズ抹茶ティーラテ豆乳変更のオールミルク・ノンシロップだ。
店員さんが違うと「いつものですね」レベルの確信度も、お互い違うので、超微妙な温度感で距離感をはかるコミュニケーション。
店員さんが多い店だと「いつものですね」が通るまで、かなり時間がかかる。
僕も注文するメニューを変えたりすると、さらに確信度は下がる。逆に不確定要素のレベルが上がる。毎回必ず完全に同じメニューを注文すると、それぞれの店員さんが「この人のいつもの」の予測度を上げてゆく。
逆に既に「いつもの」がまかり通っているにも関わらず、いちどでも別のメニューを頼んでしまうと、また「いつもの恋愛状態」が崩れて「今日はどうなさいますか?」モードに入ってしまう。
ゲームはリセットしてやり直しだ。飲食店の「いつもの」は実はこのように高度な世界に位置しているのだ。
この「いつもの」状態をリセットして崩したくないがために、あえて別のスターバックスにいこうかと思ったことさえある。
「このスターバックスは"いつもの"で通る店」「この店は自由に頼める店」という使い分けさえ、真面目に考えていたことがある。スターバックス運用論は奥深い世界だ。