bluetooth + CD音質で音楽を聴くための 果てしない道のり ( 結論 iPhone + DropBox )
まとめ
- PC の iTunes に CD を インポートする。音質の劣化がない WAVE音質か AppleLossless 音質を選ぶ。
- 取り込まれた音源を Dropbox にアップロードする。
- iPhone のアプリ CloudBeats や EverMusic で再生する。
- あとは Bluetooth や Wi-fi でオーディオに飛ばすなり、イヤホンで聴くなり、お好きにどうぞ。
ずっと探していたもの
好きな音楽を、良い音質で聴きたい。
たったこれだけのことなのに、僕の前には大きな壁が立ちはだっていた。
CD と iTunes
- その昔、CDはiTunesに取り込んで、物理的なディスクは全て処分した。
- 音楽データの容量はあわせて1TBほど。
- 昔はデスクトップPCを有線でオーディオにつなぎ、iTunesから再生していた。
- 最近はノートPCを使っている。だが最近のノートはSSDが主流で、昔よりもディスク容量が少ない。とても1TBの音楽データは入り切らない。
- このため1TBのデータは、外付けハードディスクに眠っていた。(久しぶりに起動したら、ちゃんとデータが残っていた)
- このような事情のため、もう3年ほどはCD音質で音楽を聴いていなかった。
- 最近はBluetooth/Wi-fi対応のオーディオ機器が増えてきた。
- 有線で繋がなくても、CD音質で音楽を聴けるチャンスが生まれてきた。
- PCとオーディオを有線で繋ぐ方法は、今後は続けられない。
- バックアップの問題。データが消えたら全てが終わりだ。PC買い替えのときも辛い。
- スマホからは同じ音楽を聴けない。家でしか楽しむことが出来ない。
- 音楽を聴くために、常にPCを起動させておかなければいけない。「曲目を変えよう」と思ったときも、PCを操作しなければいけない。
iPhone
- 月額課金制の AppleMusicを愛用している。
- たった1000円で様々な音楽が聴き放題になる。素晴らしいサービスだ。
- 洋楽でメジャーなアーティストならほぼ全曲を聴けるレベル。Elvis Presley や The Rolling Stones や Bruce SpringSteen や Eric Clapton だって聴き放題だ。
- 邦楽はラインナップが少なくて氷室京介や吉川晃司やBOOWYやm.c.A.Tや岡村靖幸や浜田省吾が聴けない。(聖飢魔IIは全曲聴ける)
- だがAppleMusic のラインナップにない音楽も、CD を iTunes に取り込めば、クラウドにアップロードしてくれて、iPhoneから聴くことが出来る。
- 大人になると新しい音楽を聴かなくなる。だけど AppleMusic が 「ForYou」 とオススメしてくれるので、新しい音楽も聴くようになった。世界を広げてくれた。ありがとう。(逆にいうと AppleMusic がなければ、聴かなかったままだった音楽がたくさんある)
- 水曜日のカンパネラ / ゲスの極み乙女 / キュウソネコカミ / Cold Play / Grateful Dead / Manfred Mann / etc etc ….
- 僕は厳密にはiTunes Matchというサービスを使っているが、これはDRMの状態が変わるだけで、AppleMusicの契約だけでも同じことができるっぽい。
- AppleMusicは素晴らしい。だがここに 音質 という大きな問題が立ちはだかる。
- イヤホンで聴くなら、まあ問題ない。だがしかし、オーディオ機器に Bluetooth で飛ばして聴く時が辛い。これは気のせいではない。明らかに、音質の違いが分かるレベルだ。
- The Rolling Stones の 「悪魔を憐れむ歌」のコンガの音がモヤッとする。ミック・ジャガーの声も精彩を欠く。
- iTunesに取り込んだCD音質の音源を、iPhoneに転送するという手段を考えた。
- 音楽再生用に ipod を買うという方法も考えた。
DropBox
- PCの容量の問題で、DropBoxに音楽データをアップロードすることにした。
- 有料プランにしたので月額1000円はかかる。高い。だがこれも音楽のためだと思えば。
- ハードディスクが壊れた時のことを考えたり。バックアップのバックアップのためにお金や手間を使うことを考えれば、ギリギリ許容範囲といったぐらい。
- 他の用途にも使えるしね。自炊した本をDropBox経由で読める SideBooks というアプリも使っている。
- 課金をやめてもデータ自体は残るっぽい。お金を節約するなら、1ヶ月だけ契約して一気に音源をアップロードして、解約するという使い方も良いかもしれない。
- 「そうだ、DropBoxの音楽を直接、再生すれば良いのでは?」と思い立った。
- だがしかし。 DropBox から直接の再生はできなかった。AppleLossless形式でインポートしていたからだ。(AppleLosslessはWave音源と同音質を保てて、容量の少ない形式)
- WAVE音源のままインポートしておけば良かった。可逆方式なのでWAVEにも戻せるのだが、そもそもDropBoxへのアップロードにも時間がかかっているので、まだ作業はしていない状態だ。
- iTunesでWAVE形式に戻せるのだけど、そもそもノートPCの容量を圧迫するので、一気には変換作業が出来ず、ちまちまとファイルコピーと変換を繰り返すことになる。
- Macbook が外付けハードディスクを認識してくれなかったので Windows の別のノートから作業することになる。(音源はWindows時代にハードディスクにコピーしたやつ。何の相性問題なのかも調べたが、とにかく認識できないということだけは分かった)
- 外付けハードディスクをもう1個買って、Macからも認識できるようにして、まずは全部コピーするという手段も考えたが、未実行。まずはDropBoxに全てアップロードしておくほうが早いかもしれないので。
- たとえ全てをWAVE音源に変換して、再生できるようになったとしても、やはりPCから操作しなければいけないのがネックだ。
- だが最近、DropBox にアップロードした音楽を、iPhoneから直接再生できるアプリがあるということに気付いた。(EverMusic / CloudBeats )
- iPhone アプリは AppleLossless 形式にも対応している!
- iPhone アプリの CloudBeats を愛用しそうだ。
- ダウンロート時のネットワーク通信量がネックになるが、Wi-fi環境でダウンロードしておけば良い。
- これでようやく「好きな音楽を、高音質で、イヤホンでもオーディオ機器でも聴ける」という状態が整った。ここにたどり着くまでに環境の変化もあり、ようやくやりたいことが実現できた。
- ハイレゾ音源は購入にお金がかかりそうなのと、レパートリーが少なそうなこと。あとはそこまでの音質は求めていないし、たぶん違いも分からないので除外する。
- 新しい曲を高音質で聴きたくなった時に、TSUTAYAとかでCDをレンタルする→iTunesに取り込む→DropBoxにアップロードする、という手間だけがネックになると思う。
- 物理的なディスクCDをレンタルして、各人がPCを使ってインポートして、また返却する、というシステムがものすごく非効率に思える。だって、我々が欲しいのはCDじゃなくて「音楽データ」だからだ。
- ネットワーク越しの高音質音源のダウンロードは、サービス側の通信量がネックになって、実現していないのかもしれない。(ネットワーク接続量というのは高い)
- ネットで申し込みをしたら、USBか何かに高音質で音源を入れて、送ってくれるサービスとか出来ないだろうか。著作権料さえ払えば、誰も不幸にならないと思うんだけど。
- TSUTAYAのレンタルでも著作権料はちゃんと上乗せされているし。YouTubeで音楽を聴くよりずっと音楽界に貢献するはず。
- 何より一番悪いのは「手間がかかるせいで、ユーザーが音楽にお金を払わなくなること」だ。高音質で音楽を聴くための環境が整って、ちゃんとマネタイズされれば、僕は音楽に使うお金はもっと多くなると思う。
まとめ
- 音楽を聴くのはすごく簡単なのに、満足の行く環境で聴くことはとても難しい。
- テクノロジーが発達したのにも関わらず、我々は 音質難民 だ。(音楽難民ではない。音楽は世界に満ち溢れている)
- 利便性と音質はわりと反比例する。テクノロジーはまず、音楽の利便性のためにエネルギーを注いだ。そして音質が犠牲になった。
- クラウドの進化が端末容量を削減し、音質を保つことはさらに難しくなった。
- だがしかし。音楽難民を救うためのテクノロジー、そして環境が、今まさに整いつつある。ハイレゾだって生まれた。
- 余談だが、人の音質に対する趣味趣向も二極化している。ハイレゾ音源を良いオーディオ機器で聴きたい人もいるし、携帯からYouTubeを聴くだけでも良い人もいる。