30分を8時間に感じる薬は存在しない
22時に寝る。
深い眠りに落ち、長い長い夢を見る。
夢の世界で、もう1週間ほどの時間が経っただろうか。
これだけ長い夢を見るということは、現実の世界では、もう8時間ほどは眠ったに違いない。 もしかすると、いつもより少し長く眠っていたのかもしれない。
と思いながら目を覚ます。
だが時計を見ると
まだ22時30分だ。
眠り始めてからたった30分しか経っていない。
「何かの間違いじゃないか?」
そう思って、時計を何回も確認する。
午前と午後を間違えていたりしないだろうか。
もしかして短針が2周して次の日になってしまったのでは?
だが日付は変わっていない。
昨夜眠りについた時間を、自分が覚え間違えているんじゃないだろうか。
そう思って、何度も記憶をたどるけれど、やはり昨夜寝た時間は22時だ。
この30分の間に、脳に何が起こったのだろうか。 時間の流れが歪んでいる気がする。
嬉しい方向への歪みではあるけれど。
最近、こういうことがよくある。
8時間を1000年に感じる薬
というのは今のところ存在しないようだ。
8時間を1000年に感じる薬は存在しない、現代の罪と罰 - ネットロアをめぐる冒険
だが人間の脳の中には、確実に時間感覚を司る部位があって、それが10倍にも100倍にも変化し得るというのは、実感として分かる気がする。
たとえば初代バイオハザードでの冒険は、たった一夜の物語だったが、主人公たちにはそれが何ヶ月にも感じられたことだろう。
名探偵コナンの工藤新一も、失踪してからまだ半年も経過していない。
ちびまる子ちゃんはいつまでも小学生だ。
この現象が起きる原因
詳しいことは分からないが、 最近、22時ぐらいには寝るようになったのが大きな理由じゃないかと思っている。
22時から2時は、人間の眠りが最も深くなる時間帯だという。
本当にこの時間帯に魔法が隠されているのかもしれない。