小学生の頃、準不登校扱いになった時の話
小学生の頃。
母が、いつもにはない、ややきつめの口調で、学校をさぼりがちな自分を諌めたことがあった。
自分では意識していなかったのだが、その時期は「お腹が痛い」と言って休む日が多く
学校では「準不登校」のような扱いになっていたらしい。
ストーブで体温計を温めたりしてまで、風邪を装っていたことを覚えている。
だが、母のたったひとことで、数秒のうちに、学校を休みたいという気持ちは、まるで消えてしまった。一瞬の芸当だった。
(正確になんと言われたのかは忘れてしまったが)
その時期、自分が学校をサボりがちだったのは、別に心理的理由とか、何か重大な理由があったわけではなくて、
単に「学校に行かないほうが楽だから、サボりたい」という、単にそれが慢性化しただけのものだと思う。
単純に、人間は怠惰に流されやすいものである。
大人になった今でも「会社は自由に休んで良いよ」と言われれば、休みがちになるかもしれない。少なくとも毎日定時に出勤できる自信はない。
いかに働くことが素晴らしくても、脳はもし許されれば、極力、エネルギーを省力化しようとするものだ。
なので学校に行く強制力、会社に行く強制力というものは、ある意味、ありがたいものだと思う。
自分の意志に関わらず早起きが出来て、勉強や仕事が出来て、大人ならばお給料がもらえる仕組みになっているのだから。