評価基準を減らして増やすな
たとえば、朝だから時間はまだたくさんある。
だけどそれで喜ぶのはやめよう。
なぜなら夕方、1日の終わりがけが悲しくなるから。
たとえば、友達が100人いる。
だけどそれで喜ぶのはやめよう。
なぜなら、それが99人になった時に悲しくなるから。
実はこのように、喜ぶというひとつの行為が、またひとつ別の悲しみを生み出している場合がある。
だから、ひとつのマイナスを減らすためには、ひとつのプラスを手放す必要がある。
つまり、自分の評価基準をひとつ減らしてやるのだ。
プラスとマイナスの両方を一緒に捨ててしまう。なぜなら片方だけ捨てることは出来ないから。
だけれど、実はこれはプラスマイナスゼロではない。
重い荷物、すなわち評価基準がひとつ減った分だけ、体を軽くすることができるからだ。